Diplus
概要
Diplus(/díːplˈʌs/)とは?
Diplusとは、足の形状そのものを定量的に比較するためのソフトウェアです。
2つの足を比較するとき、例えば足長、足幅といった値の比較を行うことは、従来からも行われてきました。
しかしながら、「足の形状」の違いを定量的に表現することは困難でした。
足の形状そのものの比較、しかもそれが「足」としての形状の比較、といったとき、それを効果的かつ定量的に行うにはどうすればいいのでしょうか?
それらの形状は、「どこ」が「どのように」違っていると記述すべきなのでしょうか?
Diplusでは、人の足を解剖学的特徴点に基づいた同じ点数の点から成る「相同モデル」を生成します。
(スタンダードタイプ295点、ハイタイプ391点)
異なる相同モデル間の対応する点同士を比較することで、
足形状の差異を解剖学的かつ定量的に表現することができるようになります。
また生成した相同モデルをFMDB(Foot Model Database)に登録することで、 平均形状の取得、寸法の分布の確認等、足形状の統計分析が可能となります。
機能・特徴
- 足形相同モデルの作成
- 足形相同モデルのデータベース化
- 2つの足形相同モデル間の差異の計算
- プラグインにより、足形データへのかがみ式基線配列が可能
「Diplus」では、計測装置を用いてディジタル化した点群データに数点の特徴点を付加し、それを元に 定義に基づいて細分化し、細分化された点群ノードを接続して相同モデル化します。
[注] 形状の統計処理については DHRC をご覧ください。
[注] かがみ式については かがみ式靴教室 をご覧ください。
詳細
モデル化 (画像をクリックすると大きな画像を見ることができます。)
足形計測装置 INFOOT で計測したデータです。
INFOOTでは特殊なランドマークを計測時に貼り付けることにより、自動的に認識しその他モデル化に必要な特徴点も取得できます。
INFOOTで必要なランドマーク点は「MT」「MF」「内果端点」「外果端点」「仮移行点」の5点、またDiplus上で5本の指先にそれぞれランドマークを設定します。
ランドマーク定義についてはこちらをご覧ください。
形状データといくつかの特徴点から、定義に基づいて13の断面を生成し、更に断面内を細分化していきます。
細分化方法も決まっているため、最終的にはどのような形状でも同じ点数(297点)が生成されます。
細分化された点群から、予め決められた接続情報を元にポリゴンデータに変換します。
最終的なファイルの保存はMOVIE.BYU (GEO)形式になります。
かがみ式プラグイン
プラグインによって足型データに対してかがみ式基線配列が可能となります。
また LastMeasure 版のかがみ式プラグインを併用することよって
足と靴型と寸法上の関係を定量的に記述することができます。
製品仕様
PC本体 | USB2.0 インターフェースを搭載したPC/AT互換機 |
OS | Microsoft Windows 7, 8, 10 |
CPU | x86互換 1.6GHz以上 (マルチコアCPU推奨) |
メモリー | 2GB以上 |
グラフィック | OpenGLに対応しているグラフィックスカード |
HDD | ソフトウェアインストールのために空きが20MB以上必要 |